Charles Heidsieck
シャルル・エドシック
※美Premium No.45 (2025.10.29)掲載
世界遺産クレイエールで熟成される
美食の世界をも魅了する黄金の泡
伝説の創業者シャルル=カミーユ・エドシックが生み出したメゾン
ガロ・ロマン時代に造られた世界遺産のクレイエールで育まれる
食を極める“味わう幸福”という名のシャンパーニュ
Photo: Akito Goto
唯一無二の存在感から放たれる
静謐なる深みと丸みに魅了
ランスを拠点とするメゾンのシャルル・エドシックは、「レ・グラン・マルク」の称号を持つ、数少ないプレステージ・シャンパーニュのひとつです。創業者は、冒険家であり、生粋のエレガンスを体現した紳士、シャルル=カミーユ・エドシック。1851年、わずか29歳で自らの名を冠したメゾンを設立し、単身アメリカへ渡って社交界を魅了し、「シャンパン・チャーリー」と称される伝説となり、南北戦争の混乱に巻き込まれながらも、見事に再起を遂げ、英国を始めとする王室御用達としてその名を確立しました。シャルル=カミーユの先見の明が示されたのが、1867年に取得した「クレイエール」です。ガロ・ローマ時代の採石場跡であり、現在ユネスコ世界遺産に登録されているこの地下セラーは、熟成に理想的な環境を誇ります。静寂と時間の流れがワインに深みと丸みを与える永遠の熟成庫なのです。

シャルル・エドシックのワインは、「一口でそれとわかる」と称されるほどの独自の個性を持ちます。その特徴を支えるのが、贅沢なリザーヴワインの比率。ブリュット レゼルヴではおよそ半分をリザーヴワインが占め、複雑で奥行きのある味わいを実現しています。長期熟成によるまろやかさと、芯のあるエレガンス。その双方が見事に調和した味わいこそ、シャルルの真髄です。
さらに、その味わいはガストロノミーの世界とも深く結びついています。「飲めばすぐにシャルルとわかる」と評されてきたスタイルは、世界中の名だたるレストランに選ばれ続け、日本でも現在100軒以上のミシュラン星付きレストランのワインリストに名を連ねています。また、シャルル・エドシックは2024年より、ミシュランガイド東京、大阪・京都の公式セレモニーパートナーを務めており、食の最高峰を讃える場にふさわしいシャンパーニュとして、その存在感を示しています。美食を愛する人々のパートナーとして、日本の豊かな食文化の発展に寄り添う存在であり、シャンパーニュという芸術を通じて、“味わう幸福”を次の世代へと紡ぎ続けています。
シンプルかつミニマムの洗練されたフランス料理が愉しめるミシュラン2つ星Hommageのオーナーシェフ荒井 昇氏。「シャルル・エドシックのブラン・ド・ブランは華やかな香りと深みのある味わいが特徴で、前菜からメインまでお料理を通して寄り添う一本です」。

代々の醸造責任者たちが受け継ぐのは、創業者の精神と革新への情熱。伝統を尊びながらも、新たな時代に寄り添う進化を止めない。長期熟成への飽くなき探求、そして静かな革新。一杯の中に宿るのは、時を超える気品と、シャルル・エドシックという名の哲学です。

Blanc de Blancs
[ ブラン・ド・ブラン ]
¥16,280(ギフト箱入)
シャルドネ100% ドザージュ:8g/L
シャルル・エドシックのブラン・ド・ブランの歴史は長く、1949ヴィンテージのブラン・ド・ブランを生産したことが始まり。15のクリュを厳選、ベースワイン75%の大部分は、コート・デ・ブラン地区(オジェ、ヴェルテュ)の若いシャルドネを使用(他、ヴィレール・マルムリー、トレパイユ、ヴォドゥマンジュ、モングー)。フレッシュで引き締まった味わいを持ちながら、シルキーなテクスチャーも特徴。平均5年熟成したリザーヴワイン30%をアッサンブラージュ。シャルドネ由来の淡く澄んだ黄色。白桃、砂糖漬けのレモン、ライム、スイカズラ、ヘーゼルナッツ、微かにオレンジとレモンの香り。口に含むと、フレッシュで引き締まったコクとピュアでまろやかなアタック。調和のとれた余韻が、ミネラル感と塩味をもたらす味わい。


Charles Heidsieck
12 Allée du Vignoble 51100 Reims
TEL : 03 26 84 43 00
https://charlesheidsieck.com
【撮影協力】

Hommage
〒111-0032 東京都台東区浅草4-10-5
TEL:03-3874-1552
https://www.hommage-arai.com/
Lunch/11:30~15:00(L.O 12:30)
Dinner/18:00~22:00(L.O 19:30)
定休日:月、火曜日
●日本リカー TEL:03-5643-9770 info@nlwine.com

